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ゲームブリオエンジン、モバイルへの進出及び'Reach3dx'公開


「ワールド オブ ウォークラフト」「ジ・エルダースクロールズ4:フォー・オブリビオン」「キャサリン」などをはじめ、20年余りの間、多くのゲームの開発に使用されてきた'ゲームブリオエンジン'がモバイルへと領域拡大に乗り出す。 ゲームベースは19日、ソウル駅三洞のポスコP&Sセンターで'次世代3Dモバイルゲームエンジンソリューションセミナー'を開催してゲームブリオエンジンのモバイル支援と自社の新エンジン'Reach3dx'(以下R3)を公開した。
R3エンジンは最近浮上しているコンピューター言語である'Haxe'を採択して互換性を確保しており、アンドロイドとiOSはもちろん、タイゼンとフラッシュ、HTML5まで支援するなど、既存のゲームエンジンとの差別化を強調した。 2014年を迎え、ゲームベースが取り出した兵器を今から見てみよう。

●PCとの完全互換の追求、'ゲームブリオ for mobile'
ゲームブリオエンジンはこれまでPC、プレイステーション、Xboxなど、プラットホームを行き来しながらゲーム開発に使用されてきたが、モバイルは支援していなかった。 最近モバイルゲーム市場が大きくなり、ゲームブリオエンジンのモバイル支援を要請する開発者たちが増えて、それで誕生したのが'ゲームブリオ for mobile'だ。
ゲームブリオ for mobileは完全に新しいエンジンではなく、従来のゲームブリオエンジンのアップグレード概念なのでPCとの互換性が良い。 DDSなど一部のフォーマットを除いて、既に使用していたゲームブリオエンジンのAPIとアセットなどを'3DMax'や'Maya'など外部プログラムの支援を受けずにそのままモバイルに適用できる。
コード互換性もゲームブリオライトスピード2012コードを基盤とし、Public APIの変更がない。 ここにアンドロイド用のソースファイルとOpenGLレンダラー用プロジェクトを追加して互換性を高めた。 開発環境はアンドロイド4.3以上のバージョンを支援し、ビジュアル・スタジオ2010とオープンソスツール'vs_android'を使用する。
ゲームブリオ自体に内蔵されたメモリー追跡やプロファイリング機能をそのままアンドロイドに適用できるという点も特徴だ。 iOS支援はアンドロイド関連開発が終了した後、進められる予定で2Dグラフィックの支援に対する計画はまだ確定されたことがない。

API: Application Program Interface. プログラムやアプリケーションが運営体制にある処理のために呼び出すことができるサブルーチンまたは関数の集合。
アセット :本来資産又は財産を意味する英語。ゲーム開発でアセットというのは'ゲーム製作に必要な資産'であるキャラクターや地形モデリング、BGMや効果音などの事前に製作されたコンテンツをいう。
メモリープロファイリング:アプリが使用しているメモリーをチェックしてメモリー使用漏水を阻止するゲーム最適化手段の一つ。


ゲームブリオ for mobileのOpenGLレンダラーで表現できるグラフィック

●"互換性と安全性、二兎をつかむ"、Reach3dx
ゲームブリオ for mobileが既存のPCで使用していたゲームをモバイル環境に適用するのに重点を置いたエンジンなら、R3は最初からモバイルとウェブのために作られたエンジンだ。 ゲームベースは市場に出ている既存エンジンをベンチマーキングするとともに、開発者たちが従来のエンジンを使用しながら感じた不便さを改善するのに重点を置いた。
R3はWebGL基盤のエンジンで、インターネットブラウザで開発したゲームをネイティブアプリで自由に切り替えることができる。 アンドロイド、iOS、タイゼン支援し、フェイスブックゲームに多く使われる フラッシュやウェブゲームに使用されるHTML5ポーティングも可能だ。 ポーティングする時に別途のプラグインやネイティブコードで再作成する必要はなく、ネイティブアプリに転換されるのが特徴だ。
開発言語としては最近使用者が増えているHaxeを採択した。 HaxeはJavaScriptを基盤に置いた言語でJavaと文法が似ている。 また、全世界500人余りの開発者が同時に開発を進行中であり、改善が着実に行われているコードだ。 文法体系も厳格で標準ライブラリも豊かな方だ。
この他にR3にはシャドー、シェーダ、ライティング、アニメーションブレンディング、物理効果など3Dゲームの開発に必要な要素があまねく備えられている。 ゲームベースはツールバー形式のUIを支援して操作が便利で、デバッグやメモリープロファイラー機能を基本的に提供しているからゲーム最適化作業が容易であるという点を挙げた。
R3は来る4月から無料バージョンが公開される。 無料バージョンは機能の制限がない代わりにウェブゲームにしかポーティングできない。 アンドロイドやiOSでゲームを発売するにはエンジンの利用料金を支払わなければならない方式だ。

Haxe: JavaScriptと類似したECMAスクリプト系列の言語を基盤とした公開コード。
WebGL: グラフィックライブラリ。 JavaScript言語を通じて使用することができ、互換性のあるウェブブラウザでインタラクティブな3Dグラフィックを使用できるように提供される。
ポーティング: ソフトウェアやハードウェアが他の環境で使用することができるように変更すること。ソース一つで複数のプラットフォームで使用できるのは'クロスプラットフォーム'と呼ばれる。
ネイティブコード: CPUと運営体制が直接実行できるコード。
アニメーションブレンディング: 2個またはそれ以上のアニメーションを同時に組み合わせること。

●3月に開かれるGDCで完成型公開予定
現在ゲームブリオ for mobileとR3エンジンは来る3月米国サンフランシスコで開かれるGDC(ゲーム開発者カンファレンス)で完成型を公開するために、最後の開発を進行中だ。 アプリの最大可用容量、ポリゴン数などエンジンの詳細スペックもGDCで紹介される。 ゲームベースは価格政策について"プロジェクト1本当たり支払い一回程度を悩んでおり、詳しい価格はGDCで公開する予定"とだけ明らかにした。
ユニティ3D、ハボックアナーキー、アンリアルエンジン、クライエンジンなど従来の強者が錚々たるモバイルゲームエンジン市場で、多様なプラットフォーム互換とネイティブコードの安定性を武器に挑戦状を突きつけたゲームブリオがどのような成果をあげられるか注目される。


Reach3dxの試演スクリーンショット


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資料出所:ThisIsGame(www.thisisgame.com)
Gamebaseで内容を翻訳及び編集しました。
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http://www.thisisgame.com/webzine/news/nboard/4/?n=53253